AWS B2B Data Interchange の基本的な使い方が学べるワークショップに参加しました(STG352) #AWSreInvent
re:Invent 2023 でワークショップ「Transforming your EDI data with AWS B2B Data Interchange」に参加しました。
新しいサービスである AWS B2B Data Interchange の基本的な使い方だけではなく、ユースケースや本サービスを利用したアーキテクチャへの理解が深まる内容でした。
なお、AWS B2B Data Interchange については次の AWS ブログでも紹介されています。
ワークショップ概要
タイトル
Transforming your EDI data with AWS B2B Data Interchange
概要
AWS B2B Data Interchange automates the exchange and transformation of EDI business-to-business (B2B) communications between you and your trading partners. With AWS B2B Data Interchange, you can simplify your partner onboarding and translate EDI documents for ease of integration with applications and data lakes. In this workshop, learn how to exchange files over AS2 and translate files from X12, JSON, or XML in near real time and learn practical scenarios like industry-standard ERP integrations.
SPEAKERS
Fabio Lattanzi
Russ Boyer
LEVEL
300
学んだこと
新しいサービスである AWS B2B Data Interchange について次のことを学べました。
- AWS B2B Data Interchange の基本的な使い方
- ユースケース、アーキテクチャ例
- AWS B2B Data Interchange の CloudWatch Logs の確認方法、検索方法
- AS2 プロトコルの概要
EDI は Electronic Data Interchange の略であり、日本語だと「電子データ交換」です。これまで、EDI について学習したことがなかったため、この機会にワークショップに参加してみました。
ワークショップに参加することで、効率よく AWS B2B Data Interchange について理解することができました。EDI に関する知識が事前になかったため、いきなり AWS B2B Data Interchange サービスを触り始めても設定を理解するには時間がかかったと思います。ワークショップでは、サービス開発の背景やユースケースの説明があったっため、AWS B2B Data Interchange の各機能がどのようなビジネスフローに該当するのが理解できました。
ユースケースには次のようなものがあります。
- ビジネスパートナー間でのデータ様式の統一
- 製造業などの複雑に複数のパートナー間でのデータ様式の統一
- 会社の合併や統合によるデータ様式の統一
また、AWS B2B Data Interchange も含めたシステム全体のアーキテクチャの紹介があったこともよかったです。AWS B2B Data Interchange が対応する範囲のイメージができました。
下図は実際に紹介されたアーキテクチャ図です。AWS Tansfer family もしくは S3 の API 等により S3 バケットに格納された EDI データを、AWS B2B Data Interchange で JSON 等に変換し、社内のシステムに統合します。これによりパートナー間で異なるフォーマットのデータを統一したフォーマットに変換して管理できます。
私のように EDI にあまり馴染みがない方でも内容を理解できるよいワークショップでした。
ワークショップの内容
ワークショップで構築するアーキテクチャ図です。
構築の流れは次の通りでした。
- AWS B2B Data Interchange リソースの構築
- プロファイルの作成
- トランスフォーマーの作成
- 取引機能の作成
- パートナーシップの作成
- AS2 モジュールの構築(AWS Transfer Family における AS2 トレーディングパートナーの設定など)
- End-to-end テスト
- Amazon CloudWatch でログ確認
AWS B2B Data Interchange サービスで設定する各項目の概要です。
プロファイルの作成
EDI を受信する側の事業者情報(会社名、メールアドレス、電話番号など)を登録します。
トランスフォーマーの作成
受信した EDI ファイルを変換して出力するための変換テンプレートを設定します。
取引機能の作成
受信する EDI のドキュメント番号やバージョン、適用するトランスフォーマー、入力元・出力先 S3 バケットなどの設定をします。
パートナーシップの作成
EDI を送信する側のパートナー情報(名前、メールアドレス)と利用するプロファイル、取引機能を設定します。パートナー毎に利用する取引機能を選択して設定するイメージと理解しています。
実際に試してみたブログも公開されていますので合わせて読んでいただけると理解が深まると思います。
以上で、AWS B2B Data Interchange に関するワークショップの紹介は終わりです。
さいごに
新しいサービスである AWS B2B Data Interchange の基本的な使い方やユースケースが学べるワークショップ「Transforming your EDI data with AWS B2B Data Interchange」に参加しました。私の業務経験上、ワークショップに参加しなければ、あまり意識することがなかったサービスだったため、この機会に学ぶことができてよかったです。